J-HAPS®-9(高千穂VOC標準ガス)と
米国NIST(National Institute of Standards and Technology)
基準との相互比較


 当社のVOC標準ガスは値の正確さを第一に追及し、SI単位系の基本単位である「質量」に依拠した調製方法を採用し、国際的にも普遍性を持った標準を確立してきました。さらに当社ではNIST SRM(1804a)との比較分析も行い標準の普遍性を確認しております。
 加えて当社VOC標準ガスの精度を客観的に証明するために、NIST標準ガス部門の責任者(フランクリン・ガンサー氏)が来社された際に濃度確認をお願いし当社標準の普遍性を評価していただくことになりました。
 当社は技術者2名を派遣し、NISTの技術担当者(ジョージ・ローデリック氏)とミーティングを行い、基準の調製方法・分析方法について検討を重ねた結果、基準の調製については細かなプロセスの差異はあるが質量に依拠している点や分析結果から整合性が取れていること、J-HAP®-9 標準ガスの分析方法も共通の方法を採用することが確認されました。

 こうした経緯を経て、分析方法・分析結果等が記載された報告書が送られてきました。(NIST報告書/高千穂調製値とNIST分析値の比較表
 この結果により、我々は次の三つのことについて確信を持つことができました。

  1. 高千穂基準とNIST基準とがともにSIにトレーサブルであり、かつ整合性がとれていること。
  2. 当社規定の有効期限(12ヶ月)をこえる経時安定性があること。
  3. 当社標準ガスの調製方法・値付けの確かさが、第三者(公的機関)によって確認されたこと。
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